2019年6月20日木曜日

分かり易い体験の効果

スマートグラスは、どんなふうに見えるのか
体験しないと分からない。
そして、体験しても伝えられない。

とにかく、言葉や映像などで伝えるのがとても難しいのです。

その為、アピールするのがとても難しいです。

となると、実際に体験してもらうのが早い
という事になります。

そして、いくつか仮説検証していくと
体験してもらうと事の効果は想像以上に大きい事に気づかされます。

しかも、より分かり易い体験を提供する事が重要なのだと実感します。

当たり前ですが、分かり易い事は、とても大事ですよね。

とにかく質問が減ります。
話題は、具体的な活用方法となります。


そしてそして、もっと重要なのが
『短時間で体験する』
かと思います。

短時間でないとお互いに負荷となりますし、
短時間であれば、その後の話が弾みます。

リズムだと思うのですが、
テンポよく、リズムよく、体験が終わる事は
その後に繋がると実感した次第です。

これからも、分かり易く、短時間の体験を模索していきます。

2019年6月7日金曜日

勘の見える化②

先日、不具合解析で
こんなやりとりがありました。

Aさん:あるプロセスでバスエラーが2回発生するとプロセスが死にます。
    不具合の原因はXXXXにより、バスエラーが2回発生する事で、
    プロセスが死んで致命的な不具合現象となります。
    1回目のバスエラーではプロセスは死にません。
    2回目でプロセスが死んで致命的な不具合となります。

Bさん:プロセスが死ぬのは、1回目のバスエラーでは?
    2回発生しないと死なないなんてことは無いと思うけど…

Aさん:再現環境を用意して、確認していますが、
    何度確認しても、1回目では死にません。
    別の方法でバスエラーを発生させて確認しましたが、
    別の方法でもバスエラーを2回発生させないと死にません。
    1回目では、コマンドで確認してもプロセスは生きています

Bさん:ログ上でもバスエラーは2回出ているの?

Aさん:ログ上ではバスエラーは1回しか出力されていません。
    でも、バスエラー後もプロセスは生きていて、
    その後も動作ログが出力されています。
    そして、その後に
    強制的にバスエラーを発生させると
    コマンドで確認しても死んでいますし、
    動作ログも出力されなくなります。

Bさん:バスエラー表示が1回だけというのが気になるし、
    2回発生しないと死なないなんて事はOSやソフト制御では
    やっていないと思うけど…

Aさん:でも2回発生しないと死にません…
    

Aさんが嘘を言っているようにも思えません。
Bさんの言っている事も分かります。
ログやコマンドでのプロセス確認は、2人で同じ画面で見ていたようです。
が、お互いに決めてが無い状況のようでした。

事実を整理すると、以下のようになるかと思います。

1)バスエラーはログ上では1回出力される
2)バスエラーが発生してもプロセスはログを出力している
3)バスエラーを2回発生させると、動作ログが出力されなくる
4)2回目のバスエラーはログには出力されない

この事実から、様々な仮説が考えらえれると思いますが
AさんとBさんのやり取りは、続きます。

Bさん:バスエラーが発生しているログをじっくり見たいから
    ファイルで欲しい

Aさん:ログを送りました。

しばらく沈黙

Bさん:ゾンビだ!
    バスエラー発生後、プロセスがゾンビになってる!
    これで2回の謎が解けた!

Aさん:ほんとだ! 気が付かなかった。

2人の主張はどちらも正しかったようですね。
お互いに諦めずに、腑に落ちない点を探求し続けた事で、真因が掴めた
という事かと思います。

そして、Bさんの勘(しっくりこない点)を整理した事で
真因が掴めたとも言えるかと思います。

勘を勘で終わらせずに、追及していく姿勢が大事なのかもしれませんね。