2019年10月28日月曜日

CCPMとアジャイル(その2)

前回の自問

価値がある事が大前提だと管理が必要?
価値がある事を疑うと、管理は不要?

恐らく、どちらでも無いというか、
単純に価値がある、無いだけの事では無いのでしょうね。

CCPMは、やはり管理が前提な気がしますね。

そもそもなぜ管理が必要か?
管理って何?
という感じです。

アジャイルでは、やはり管理を不要とするプロセスな気がします。
ただ、要求と価値は管理していると言えるかと思います。
しかも、関係者全員で。
そして、それ以外は管理していない。

本来管理する目的は、価値創造を最大限にする事な気がします。
CCPMもここは同じだと思います。

するとやはり、何を管理するか
が問題なのでしょうか???

大きくは今の状況を見える化して、対処すべき事を判断する
のが管理な気がしますが、
アジャイルでは対処ではなく、価値創造に集中している気がします。
これが管理となると、対処となり、
元に戻す(正常状態にする)事に集中している気がします。

ここが大きな違和感の元な気がします。

アジャイルでは
何をするかを決めるだけなので、あまり管理している感じはしません。
だから違和感となるのかもしれません。

CCPMもスケジュールやバッファを管理しているのではなく、
バッファにより変化した状況を把握して、価値創造の為に次に何をすべきかを管理する。
とも言えそうです。

そんな事を考えていたら、
本日、偶然にも「管理とは?」の1つの答えを得ました。
これはまた次回以降で紹介するとして、

CCPMでとてもしっくりくる事が1つあります。
それは「フルキットの」考え方えす。
これはアジャイルにとても近いと思うのです。
そして、CCPMのキーとなるのもフルキットだと思っています。

リーンの安価な実験と同じく、
いまある、もしくは近い将来整う最大限のフルキットで、
何が出来るかを考えて、実践する。

という事は、
要するに道具の使い方って事なのだろうか…

まだまだ自問自答が続きます…

2019年10月16日水曜日

CCPMとアジャイル(その1)

CCPMとアジャイル
知ったのは、アジャイルが先です。

アジャイルを知ってから10年以上たってTOCを知りました。
そして、ザ・ゴールのCCPMを読んだ時は何かが違う気がしました。

なんでしょう?!
バッファという概念は分からなくは無いのですが、
「遅れていい」という感覚が違う気がしました。

あっ、間違えました。今でも違うと思っています。

クリティカルパスではなく、クリティカルチェーンという
考え方も分かりますが、何かが足りない気がしています。

知れば知るほど、
アジャイルに、とても近いようで遠い感じがしていました。

なぜでしょう???

何かが確実に違うのです。

先日、ゴールシステムコンサルティングさんの
CCPMセミナーを受講して、
ますますアジャイルに、とても近いようで遠い感じを受けました。
セミナーの内容が悪い訳では決してありません。
ゴールシステムコンサルティングさんとは、これまで共に戦ってきています。
セミナーの内容はとても分かり易かったので、ますます違和感が大きくなったのかも!
しれません。

なぜでしょうか???

ずっと考えていたのですが、違和感の根本は「管理」だと思います。
管理しようとするからバッファという考えがある気がします。

アジャイルではバッファという考え方は無いと思います。
なぜか?

恐らく、先の事まで見積もらないからだと思います。
分かる範囲で見積もるからだと思います。
しかも、分かる範囲で、確実に価値に繋がるものだけを見積もるからだと思うのです。

CCPMでは価値がある事が大前提だと思います。
アジャイルでは、価値があるかを疑い続けているのだと思います。
ここが大きな違いでしょうか?

価値がある事が大前提だと管理が必要?
価値がある事を疑うと、管理は不要?

永遠と自問自答が続きそうです…
もっともっと考えてみたいと思います。