2017年7月25日火曜日

プロセス思考の弊害

本来のプロセス思考とは違うと思うのですが、
ソフトウェア開発において、手順(プロセス)が染みついていると
弊害がありそうです。

問題解決などでは、
How思考から脱却する必要がある事は広く知られていると思います。

ソフトウェア開発では、
そのHow思考が更に手順として積み重ねられ、
開発プロセスとして定義されているように感じます。

もちろん、各プロセスの目的、インプット、アウトプット(成果)や
質に関する指標値などが定義され、それがチェックされていれば問題はありませんが、
ほとんどがプロセスとして、行動や手段だけが分岐の無いフローチャートのように、
ただただ実施されている気がします。

このような状態では何も変わらないし、価値創造は程遠いですよね...

このように行動や手段が独り歩きしている事で、
2つの弊害があると考えています。

1つは、気づきを得れない

TEFCASを活用して、事実(Event)を上げて、気づき(Feedback)を得る
という、ふりかえりを実施していますが、
事実から気づきを得る事が課題となっています。

当初は事実を上げる事が課題となっていましたが、
これは予想していましたし、ある程度対応策は考えていました。
そして、事実が上がれば、気づきは自然と得られ、そこから改善が回り出す。
と簡単に考えていたのですが...

そう簡単には行かないようです。
気づきが無いので、何も変える必要が無く、
ふりかえりの時間がムダに感じる という悪循環となります。

2つ目は、状態定義が手順になる

気づきを得る為に、How思考から脱却する為に
FRTを活用して細かく状態定義をしていく事をTEFCASと合わせてやっていますが、
なぜか定義した状態が手段や手順となります。

状態が手段や手順なので、
ふりかえりでは、出来た出来ないといった、OK/NGの結果となってしまい、
このケースでも気づきが得れません。

この2つの弊害は、プロセス(手順)ありきの思考によるものでは
と考えています。
プロセスを疑わない、思い込みであり、アサンプションかと思うのです。

こんなところにもアサンプションが?!
という感じですが、さて、このアサンプションをどう打破していくか!?
手掛かりはまったくありません...



2017年7月13日木曜日

事実、気づき、ナラティブ、マインドセット

以下のセミナーに参加しました
『サービスデザインシンキング セミナー 〜最新動向と組織への浸透〜』

今回は講義がメインでしたが、改めて気づく事も多く、
とても有意義で楽しい時間でした。

強く感じたのは、以下の2点。

1つは、事実(Facts)から気づきを得る!

TEFCASも同じアプローチです。
TEFCASに出会ったときに、ソフトウェア開発にもこの考え方は必要!
っと思ったのでTEFCASにて取り組んでいるのですが....

事実(Facts) と 気づき の間には、
とても高い壁か、大海原があるようです...
とてもとても、この間が遠いのです。

もちろん、気づける人もいますが、
プロセス思考というかフローチャート思考というか、
手順思考というか、


行動のみで、やる事が組み立てられていると
これが遠い気がします。


一方で、行動と状態が、ある程度分けられていると、
気づき易い気がしています。



それともう1点は、ナラティブとマインドセット

マインドセットは必要ですが、押し付けるものでもないので、
具体的にどうやって作っていくのか、悶々としていましたが、
今回のセミナーで、

ナラティブにより、マインドセットが醸成されていくのだろう

と、ふと繋がりました。

DialogicODでは、
ナラティブから生成的イメージという流れですが、
その間にマインドセットが入る方がしっくりくる感じです。
ナラティブからマインドセットを醸成し、生成的イメージへ

そのためにも、いよいよナラティブを実践する場を作る必要がありそうです。

さて、ナラティブの実践まで考え続ける日々の始まりです。